こんにちは、Deruka(@tabini_deruka)です。リュックひとつで世界を旅しています。
突然ですが…
バスはいいぞ!
皆さん、旅先でバスって乗ってますか?
私は国内・海外どこへ行っても、必ず乗ります。
バスオタクというわけではなく、移動の選択肢として、優先度が高いんです。
旅行先でタクシーしか使わない人は、貴重な体験を逃しているかも。
今回は、公共バスの魅力を紹介していきます。
バスは…いいぞ!
旅先でタクシーよりバスに乗るべき理由
理由は以下です。
- ローカル感が味わえる
- 現地の人との交流チャンス
- 最安値の交通手段
- 主要な場所を網羅
- むしろ安全
一つずつ、語っていきます。
ローカル感が味わえる
バスは、その土地の住民の足です。
地元民が使うからこそ、なんの飾り気もなく、バスの中でも淡々とその地域の日常が続いています。
利用客は、いつもの日常の中にいる。
その空気感の中に、旅行者が入れるのがバスなんですよ。
スーツ姿の男性は仕事中だろう。
彼女は通学の途中なのかもしれない。
あの年配の人は、通院の帰りかな?
バスの揺れと、エンジン音。
座席の感触。窓を開ければ、土地のニオイが流れ込んでくる。
そして流れる風景を見ながら、ここで過ごしてきた乗客たちの人生に思いを馳せる。
同じバスに乗りながら、日常と非日常の境界があるんですよ。それをはっきりと感じられる。
自分はこの土地にとっての異物である。
旅行者である。
自分は旅をしているんだと、実感できる。
こんな素敵な乗車体験、他にありません。
最安値の交通手段
バスは交通手段の中でも最安レベルです。
経験上、世界中どこでもそうです。
そもそも公共バスの運用思想が、「安くて手軽な移動手段を市民に届けること」なので、当然ですね。
バスとタクシーの価格差については、だいたいご存じの通り。
他の国も同じ感覚です。
区間内は定額なバスがある点も同じ。
予算を抑えたいバックパッカーも気軽に乗れる。
旅先での交通費って、積み重なると結構ばかになりません。バスを利用してお金を浮かせれば、もっと他の体験にも予算を回せます。
主要な場所を網羅
バスなら、市内のどこへでも行ける。
人の行く場所なら、どこへでも。
バスの路線は、市街を網の目のようにカバーしています。いわんや旅行者の行くような場所をや。
観光に力を入れている地域なら、旅行者向けの特別ルートバスもあって便利なことも。タウンクルーズはいいですよ。
乗降場所の自由度は、タクシーの方がたしかに高いです。でも、降りたバス停から、目的地まで自分の足で歩いてみるのも、趣があって良いものです。
現地の人との交流チャンス
見知らぬ土地のバスだと、なにかと困ったりすることもありますよね。本当にこのバスであっているのか、とか。
海外であれば、利用の勝手自体がわからなくて、焦ったりします(実際、これが最大のハードル)
でも、わからなければ聞けばいいだけ。
臆せず、近くの人に話しかけてみよう。
海外だと、実際にそれがきっかけで友人となることが多々あります。
ガイジンというだけで興味を持ってくれるので
「where are you from?」から話が始まることが何度あったことか。
人との出会いもあるって、バス最高か。
むしろ安全
これは海外一人旅のお話。
バスってむしろ、タクシーより安全だったりします。
冷静に考えてほしいんですが、タクシーって乗ると、運転手と二人きりですよね。ハンドルも相手が握っているわけです。
近年では、危ないところに連れ去られたという事件も起こっています。めったにないことだとは思いますが、女性一人旅は特に注意が必要。
この点、バスは他の人も乗っている衆人環視の状況です。下手なことはできません。
他の人も乗っているからこそ、バスの防犯度は高いです。
世界の公共バスを紹介
私がこれまでに乗ってきた、世界の公共バスを紹介していきます。
日本の循環バス
お馴染み、日本です。
これは京都。
日本のバスは、録音による車内アナウンスが流れますよね。お年寄りが多い地域だと、交通安全や振込詐欺への注意喚起が流れたりとか。
広告も地域の小さなお店が出稿。
車内がローカライズされており、大変良いです。
タイの空港バス
南国のタイ。
私の旅行人生が始まった国でもあります。
空港を出て、カオサンロードに向かうため、バスに飛び乗りました。すごく不安だったのを覚えています。
日本と違って、クッションもなく硬いシートが、冒険が始まったんだと、はっきりと感じさせてくれました。
ロシアの公共バス
シベリア鉄道の途中に立ち止まった町、イルクーツク。
駅を出て、宿屋に向かうバスに乗り込みました。
べたつく髪、かゆい体。
シベ鉄にはシャワーがありません。
三日ぶりの解放感。
速くシャワー浴びたいと思いながら揺られていました。
窓の外の、無機質なロシアの町並みと、大きな川が綺麗でした。
ネパールの山岳バス
ネパールで乗ったのは、公共バスというか、乗り合いバス。
年代物のミニバンに、10人以上が乗り込んで、ギュウギュウになりながら首都カトマンズを目指しました。
途中がひどい山道で、頭を天井にぶつけるほど揺れたのを覚えています。
バングラデシュの過密バス
人口過密度世界一の首都ダッカ。
公共バスはどの国よりもボロボロでした。
バス停でもバスがとまらず、乗客は文字通り「飛び乗る」ように乗車します。
ダッカは常に渋滞で、絶え間なく聞こえるクラクションもストレスフル。少し停車すると、物売りが乗り込んで営業を始めます。
「アイスかな?」
ちょっと汚いお話。
2019年のバングラデシュ。
首都ダッカに到着し、人の多さに圧倒されながら、市街中心地へ向かうバスに乗った時のこと。
人に聞き、なんとか目的のバスに乗り込んだ私。隣の青年と話していると、ふと足元が気になりました。
(なんか靴の裏がぬるぬるして、ベトベトする…。)
最初は、落ちたアイスでもあるのかと思ったのですが、見てみると吐しゃ物でした。
さらによく見ると、床だけではなくシートにも広がっていて、私はその上にしっかりと腰を落としていました。
ウェットティッシュで拭きまくったのはいうまでもありません。
思わず、青年に尋ねました。「これ、バングラじゃよくあること?」「いや、きみがラッキーなだけだよ」
到着早々、とんだ洗礼を受けた夜でした。
今となってはどれもいい思い出です。
こんなバスも、世界にはある。
まとめ
最後にもう一度まとめます。
旅先でタクシーよりバスを選ぶべき理由
- ローカル感が味わえる
- 現地の人との交流チャンス
- 最安値の交通手段
- 主要な場所を網羅
- むしろ安全
こんな感じです。
旅にでたら、バスに飛び乗ろう
思い切って飛び乗ってみるといいです。
きっと知らない場所へ、あなたを運んでくれます。
バスは…いいぞ!